金属を中心とした多種多様な素材に
対応しています。
一つの製品にも素材の選択肢はたくさんあります。
素材選定のご相談や、難度の高い素材にも対応しております。お気軽にご相談ください。
ステンレス
stainless
「錆びない鉄」という意味。鉄にCrを添加していくことで、錆びにくくなります。NiやMo、Cなどを添加することで耐食性、耐熱性、高硬度、強度の優れた素材になり、機械用、精密機械用、家庭用、建築用、自動車、食品工業、原子力産業など多くの分野で使われています。
特徴
■ 耐食性、耐熱性、耐摩耗性、高硬度などに優れています。
■ 加工性の良い素材もありますが、難加工素材もあります。
ステンレスの種類
- SUS304
- 18Cr-8Ni合金。オーステナイト系の代表的な鋼種です。
- SUS303
- 18Cr-8Ni合金。SUS304を基に、快削性・被削性がある鋼種です。
- SUS316
- 18Cr-12Ni-Mo2合金。耐食性に特に優れているが加工が難しい鋼種です。
- SUS316L
- 18Cr-12Ni-Mo2-低Cの合金。SUS316よりも更に耐食性に優れている鋼種です。
- SUS403
- 13Cr合金。マルテンサイト系。熱処理条件で高強度、耐食、耐熱性が必要な機械構造用部品に使われています。
- SUS420
- 13Cr+0.3C合金。マルテンサイト系。焼入れ硬化性に優れている鋼種です。
- SUS430
- 18Cr≦0.12C合金。腐食性に優れ、溶接性もある鋼種です。
- SUS440C
- 17Cr+1.1C合金。耐摩耗性に優れ、軸受けやベアリングに使用される鋼種です。
- SUS630
- 17Cr+4NI+4Cu+Nb合金。析出硬化系鋼種。熱処理により非常に高硬度が得られる鋼種です。
鉄系
iron
多くの分野で使用される素材です。強度があり、安価で、加工しやすいことから機械部品の多くに使われています。
特徴
■ 焼入れや、表面処理をすることで強度を上げたり、錆に強くしたりと、用途に幅を持たせられます。
■ 溶接も可能です。（できないものもあります。）
鉄系の種類
- SGD400
- 普通鋼
- 一般的な機械でよく使われています。切削加工ではやや削りにくいです。
- SUM24L
- 快削鋼
- 文字通り、削るために作られた鋼種です。削りやすさを出すために、鉛成分が入っています。
- SUM22
- 快削鋼
- 鉛成分の入っていない快削綱です。SUM24Lより少し削りにくいです。
- S45C
- 機械構造用炭素鋼
- 機械部品に多く使用されている鋼種です。
- SCM415
- 焼入れ性を保証した構造用綱
- 機械部品に多く使用されている鋼種で、特に焼入れで硬度を求められる部品に使用されています。
- SCM435
- 焼入れ性を保証した構造用綱
- 機械部品に多く使用されている鋼種で、特に焼入れで硬度を求められる部品に使用されています。
- SK4F
- 工具鋼
- 工具等の強度のいる部品に使用される鋼種です。
- SUJ2
- ベアリング綱
- ベアリングに使用される鋼種で、焼入れで硬度を上げて使用します。
アルミニウム
aluminum
多くの分野で使用される素材です。航空・宇宙・自動車・鉄道・エレクトロニクス機器・家電・医療品・食品と様々なところに使われています。
特徴
■ 電気をよく通し、光や熱を反射し、耐食性がよく、軽い。
■ 毒性がなく、加工性がよく、美しく仕上げることも可能です。
■ リサイクル性もあり、環境保全にも役立ちます。
アルミニウムの種類
- A2017
- 2000系Al-Cu
- 強度に優れています。
- A5052
- 5000系Al-Mg
- 耐食性・溶接性に優れています。
- A5056
- 5000系Al-Mg
- 耐食性・溶接性に優れています。
- A6061
- 6000系Al-Mg-Si
- 加工性・表面処理性に優れています。
- A7075
- 7000系Al-Zn-Mg
- Al合金中最も強度が高い熱処理型合金です。
- CB156
- 2000系の代替
- 鉛が入っておらず、環境対応しています。
真鍮・銅
brass / copper
電子機器、自動車部品、水洗関係部品、ガス関連、センサーやバルブなどの産業用、家庭用部品の幅広く使用されています。
真鍮は環境対応したカドミレス材が主流となっています。
特徴
■ 真鍮は、優れた加工性、耐食性、電気伝導性があり、加工においては、切削加工性、転造性（冷間圧造）に優れていて、めっきやはんだ付けがしやすい特徴があります。
■ 銅の加工は加工点が高温になり、切削加工性は真鍮より劣ります。
■ リサイクル性が高く、環境に保全にも役立ちます。
真鍮・銅の種類
- C3604
- 真鍮
- 銅57％～+亜鉛37％～+鉛3.7％～の銅と亜鉛の合金。 加工性に優れています。
- BC6
- 砲金
- 銅90％+錫10％の合金。靭性、耐摩耗性、対海水性に優れてます。
- C1020
- 無酸素銅
- 銅99.96％以上と酸素を含まないことから、導電率が高く、高温加熱しても水素脆化が発生しません。溶接やろう付けに適しています。
- C1100
- タフピッチ銅
- 銅99.9％。導電率が高く、展延、曲げ加工に優れており、600℃以上に加熱すると水素と反応して、割れなどを生じます。
- C5191
- りん青銅
- 銅+錫（5.5~7％）+りんの合金。展延性、耐摩耗性、耐食性、耐応力腐食割れに優れていますが、導電性や熱伝導率が低下します。
樹脂
resin
部品の用途により、半導体製造装置・液晶製造装置、電気電子部品、食品機器部品、医療関連装置部品、自動車部品などで使用されています。
特徴
■ 耐摩耗性、耐薬品性に優れている素材です。
■ 機械的な強度、耐久性をもっている素材もあります。
樹脂の種類
- POM
- 物性、切削加工性、耐摩耗、摺動性に優れています。接着性は悪いです。
- MC901
- 機械的強度、耐摩擦摩耗性。吸水性があり寸法増加します。
- ABS
- 耐薬品性で、溶剤に溶けるアルカリ性、酸性に強く接着性があります。